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ペットのための避難所データ 東京23区~世田谷区編~

[東京23区] ペットの避難所データ





2020年7月時点での情報です。

同行避難とは?

同行避難とはペットとともに安全な場所まで避難する行為を指し、避難生活を共にするものではありません。同行避難では人の避難スペースには動物は入れません(補助犬は例外です)。
また同行避難可能とされていても、避難所の形状や状況によりできない場合があります。
「自治体のルールでは可能なのに同行避難できなかった」ということがないよう、最寄りの避難所の状況やルールがどうなっているのか事前に知っておく必要があります。

避難所データ

同行避難の可否

可能

同行避難が可能な避難所

全避難所
各避難所のガイドラインに基づいて対応

ガイドライン(マニュアル等)の有無

あり

同行避難が可能な動物

犬・猫等の小動物

中〜大型犬との同行避難の可否

ケージに入れることができない大きな犬は不可

ケージの備蓄数

なし
(飼い主がケージ等を準備)

ペットの管理場所

避難所ごとに対応
(基本的に屋外)

悪天候でのペットの管理場所 (台風、大雨、強風など)

屋根付きの場所を想定

獣医師会との協定

あり

負傷動物の診察

獣医師会による診療を予定

災害時のボランティアとの連携

あり

ペットを連れた防災訓練

実施

防災訓練の告知

区のホームページに掲載

解説

  • ペットとの同行避難は、全ての避難所で可能か?

    区では、地震災害発生時の避難所92箇所について、原則すべての避難所でペットを受け入れることとしている。水害時の避難所は地震災害時の避難所と一部場所・箇所数は異なり、現在調整中の施設もあるが、全ての避難所でペット同行避難を受け入れることとしている。風水害時に開設する避難所については、区ホームページ「風水害対策総点検を踏まえた取組みについて」中の「風水害時の避難所の開設・運営について」

    https://www.city.setagaya.lg.jp/mokuji/kurashi/005/003/005/d00186227.html
    に掲載。

  • 自治体でのペットと避難するためのガイドライン(マニュアル等)の有無

    区民向けに「災害時にペットを守るために」を作成し、「飼い主がペットの食料、鎖、ケージ等を持参する。」「飼い主が責任を持って飼育する。」など、避難するときのルールや注意事項などを案内している。
    世田谷区のホームページでは「災害時にペットを守るために」のほか、ハザードマップや災害時のためのハンドブックや「避難所運営マニュアル」も掲載している。

    災害時にペットを守るために

  • ペットの種類や大きさなどで避難所には立入れない場合があるか?

    区では、原則として犬、猫等の小動物(避難者に危険を及ぼさない小動物等)を避難所において受入れることを定めている。避難所ではスペースに限りがあり、ケージに入れることができない大きな犬については受入れができない。
    地震時、自宅内で安全を確保できるスペースがあれば避難の必要もないので、日ごろからご自宅の耐震・耐火化の用意を進めていただくようご案内している。水害時の場合も自宅に浸水のおそれがない場合は在宅、内水氾濫などで自宅が浸水のおそれがある場合には上階へ避難しすることや、知人や親戚・動物病院など事前にペットを預けておける場所を確保する方法があることを案内している。

  • 避難するためのケージは飼い主が準備することが原則だが、区の方で備蓄はあるか?

    避難所ではさまざまな方が避難される想定。アレルギーを持つ方や、動物が苦手な方への配慮のほか、咬傷事故の発生防止のため、ペットについては、人と別の場所に滞在スペース(飼育場所)を設けることになる。避難所の規模や設備によって異なるが、例えば地震時の避難所の場合、校庭にあるゴールポストを倒し、ブルーシート等を張ってテント状の雨よけを作り、その中にテーブルを置いてケージを並べるなどしてペット用のスペースを作る。学校によっては外階段の下や校舎の別棟の体育用具室、更衣室を活用する避難所もある。また、水害時の避難所においては、室内あるいは雨風をしのげる場所を想定している。

  • ペットは避難所のどのような場所で管理されるか?
    悪天候時は屋内への移動は可能か?

    世田谷区では、平成17年3月より、東京都獣医師会世田谷支部との間で災害時動物救護協定を締結している。災害時、世田谷区内の獣医師会加盟動物病院において、被災した動物の診察を受けることが可能。

  • 災害時に負傷してしまった動物の診察施設は開設されるか?

    発災直後に開設できるか判からないが、獣医師会による診療は予定されている。

  • 災害時に連携する動物専門のボランティア団体や、ボランティアとの連携の仕組みの有無

    世田谷区には、災害時に活動する被災動物ボランティア制度がある。被災動物ボランティアには次の3つの役割を担っており、登録時に自身が可能な役割を選ぶことができる。
    1.被災動物の世話の支援、動物スペースの管理、維持運営する「災害時活動ボランティア」、
    2.主に避難所の情報の収集・拡散を担う「情報管理ボランティア」、
    3.被災動物の一時預かり場所を提供する「施設提供ボランティア」。
    これらの活動を通して、災害時のペットの飼養サポートや避難所における生活環境の保全等に協力。

  • 自治体主催のペットを連れた防災訓練は行っているか? 開催情報はどこで確認できるか?

    令和元年度は、6月、11月に区内2箇所の避難所で、ペット同行を想定した避難所運営訓練が避難所運営組織主催で行われた。区では、他の避難所においても、地域の方々を対象としたペット同行避難の際のルール説明や獣医師による講義等を行い、避難所の運営が円滑に行われるよう広く働きかけている。避難所運営訓練は今年度も地区ごとに行われるが、実施の詳細については区のホームページや区のおしらせなどにより周知される。

総評

動物愛護推進員から見た世田谷区の総評

世田谷区はマニュアル「災害時にペットを守るために」の中で飼い主が避難時に気になりそうなこと(滞在スペースのイメージや、被災動物の応急手当等)について細かく触れられている点や、世田谷区独自の災害時に活動する「被災動物ボランティア制度」を設けていたりと、ペットとの同行避難をより具体的に考えている印象を受けました。ただ、ゴールポストを倒した簡易テントに何頭分のケージが置けるのか?そのスペースだけで足りるのか?少々疑問が残ります。
また、一つだけ気になるのがケージやリードの備蓄がないこと。災害時の逸走動物・迷い動物を一時保護するための準備があると、より安心できるのではないでしょうか。


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