2020年7月時点での情報です。
同行避難とはペットとともに安全な場所まで避難する行為を指し、避難生活を共にするものではありません。同行避難では人の避難スペースには動物は入れません(補助犬は例外です)。
また同行避難可能とされていても、避難所の形状や状況によりできない場合があります。
「自治体のルールでは可能なのに同行避難できなかった」ということがないよう、最寄りの避難所の状況やルールがどうなっているのか事前に知っておく必要があります。
避難所データ
同行避難の可否
可能
同行避難が可能な避難所
全避難所
各避難所のガイドラインに基づいて対応
ガイドライン(マニュアル等)の有無
あり
パンフレットURLリンク
同行避難が可能な動物
犬・猫などの小動物
中〜大型犬との同行避難の可否
可能
ケージの備蓄数
約30個
ペットの管理場所
避難所ごとに対応
(基本的に屋外)
悪天候でのペットの管理場所 (台風、大雨、強風など)
屋根付きの場所
獣医師会との協定
あり
負傷動物の診察
獣医師会による診療を予定
災害時のボランティアとの連携
なし
ペットを連れた防災訓練
行っていない
解説
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ペットとの同行避難は、全ての避難所で可能か?
墨田区には40か所の指定避難所があり、全ての指定避難所でペットとの同行避難を可能としている。
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ペットの種類や大きさなどで避難所には立入れない場合があるか?
指定避難所のペット飼育場所は、原則として敷地内の屋外スペースとしている。飼い主に首輪やケージ、リードを用意していただき飼育する形となる。人に危害を与える恐れのある生き物は、指定避難所に立ち入れない。
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避難するためのケージは飼い主が準備することが原則だが、区の方で備蓄はあるか?
逸走した放浪動物用に獣医師会の協力動物病院14か所に計34個の備蓄があるが、避難者のためのケージの備蓄については用意していない。しかし、室内で飼養困難な大型犬等の対応のために、係留ポールと係留ロープ20組の備蓄がある。
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ペットは避難所のどのような場所で管理されるか?
悪天候時は屋内への移動は可能か?台風による暴風雨や洪水への恐れから避難する場合は、水害時避難場所への事前避難となる。その場合は、雨風がしのげるような場所を確保することとしている。
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災害時に負傷してしまった動物の診察施設は開設されるか?
区として動物診療所を開設する予定はない。しかし、東京都獣医師会と「災害時における動物救護活動についての協定」を締結しており、災害時には動物救護の提供を東京都獣医師会墨田支部から受けることとしている。
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災害時に連携する動物専門のボランティア団体や、ボランティアとの連携の仕組みの有無
現在、ボランティア団体との協定はない。
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自治体主催のペットを連れた防災訓練は行っているか? 開催情報はどこで確認できるか?
区の総合防災訓練においてペット同行避難の啓発活動を実施しているが、ペット生体を連れた訓練は行っていない。
総評
動物愛護推進員から見た墨田区の総評
墨田区は飼い主向けと避難所向けにマニュアルがあり、逸走動物用のケージの備蓄もあるとのこと。可能な限りの準備はされている印象ですが、欲を言えば飼い主用のマニュアルにペットの写真を貼るスペースがあるとなお良いと思います。
関連リンク
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備えあれば・・・ペットも防災対策を
https://www.city.sumida.lg.jp/kenko_fukushi/eisei/animal/pet_bousai.files/bousaipannhu.pdf
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墨田区
https://www.city.sumida.lg.jp/kenko_fukushi/eisei/animal/pet_bousai.html
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2020年7月時点での情報です。もし、お気づきの点などございましたら、お知らせいただけますと幸いです。
同行避難とは?