
みなさんはWEBブラウザーは何を使っていますか?Google Chromeですか?Firefoxですか?それともInternet Explorerでしょうか? アイルランドのWEBトラフィック調査会社である、StatCounterによれば2016年8月のブラウザシェアはChrome系ブラウザが62%、Firefox系が15%、IE系が10%となっており、この3種で9割近いシェアを占めているのが現状です。 私も平時はGoogle ChromeとFirefoxを使っています。
そんな中で、2016年4月に新しいブラウザーがリリースされました。Vivaldiと言う名前で由来はもちろん四季で有名な音楽家のヴィヴァルディです。 このブラウザーは、Operaという北欧の一部地域で絶大な人気があったブラウザーの開発者が開発したものです。 日本でもそれなりに知名度があるはずなので名前ぐらいは聞いたことがある人も多いかもしれません。 開発のきっかけとしては、多機能だったOperaが方針を転換して、機能削減を行ったためというのが一つの理由のようです。 多機能だったころのOperaのユーザーが利用できる、多機能なブラウザーを作るというのがコンセプトになっているようです。 レンダリングエンジンはBlinkを利用しており、これはGoogle Chromeを始めとしたChrome系と同じです。
記事執筆時のバージョンはVivaldi 1.5です。それでは、機能の一部を見てみましょう。
- スピードダイヤル
- 新しいタブを開くと、あらかじめ登録しておいたブックマークのサムネイル一覧を表示します。 重要なのはサムネイルが表示されるという点で、即座に直感的にページの選択が可能になっています。 よく利用するページを登録しておくと非常に便利です。
- タブスタッキング
- タブを重ねることができ、タブバーがスッキリします。 重ねたタブはマウスカーソルを合わせればサムネイル一覧として表示されるのですぐに選択できます。 それだけではなく、重ねたタブを一つのタブ内で分割して表示することも可能です。 例えばWordpressの編集画面と表示画面を1つのタブ内に並べて表示する、ということもできます。
- タブの復元
-
私が使い方を知らないだけかもしれませんが、Google ChromeにしろFirefoxにしろ、一度閉じてしまったタブを開き直すのは結構大変な印象があります。
閉じたタブが1つや2つなら問題ないでしょうが「2時間ぐらい前に閉じたあのタブなんだっけ?」となるとかなり絶望的です。
Vivaldiならアドレスバーの右にあるゴミ箱アイコンから閉じたタブ一覧が見られるので比較的簡単に復元可能です。
- タブハイバネート機能
- ハイバネートとはパソコンで言うところのスリープ機能のようなものです。 しばらく使わないタブは閉じてしまってもいいですが、開き直す手間があります。 そういった時に使わないタブをハイバネートすればCPUパワーもメモリも節約できるというわけです。
- 拡張機能
- 拡張機能はGoogle Chromeの物が使えます。Chromeストアからインストール可能なので何も迷うことは無いと思います。
- ブックマークサイドバー
- 完全に個人的な趣味ですが、ブックマークをサイドバーに表示できる機能があるのがとても良いです。 Google Chromeに完全に乗り換えなかった最大の理由としてはこのブックマークサイドバーがFirefoxの方にしかなかったというのが大きいです。
- 非常に豊富なショートカット、マウスジェスチャー
- Ctrl+F1を押すと現在設定されているキーボードショートカットの一覧が表示されますが、非常に豊富です。 ショートカットをすぐに確認できるというのも重要です。 FirefoxではなぜかMozillaへのログインを求められてすぐには見られないです。 Google ChromeではヘルプからサポートのWEBページに行かないと確認することができません。 Vivaldiのマウスジェスチャーは自分で編集することも機能を追加することも可能です。
- 問題点
- 残念ながらところどころ未翻訳の部分があります。 一部とは言え、英語表記が残っているのは気になる人にとっては気になる点でしょう。 多機能かつ高機能なので、使いこなすには覚える事がたくさんある点もマイナスとなり得ます。 これに関しては慣れてしまえば思い通りに動かせるという意味でもあるので、一概に問題とは言えないかもしれません。
以上、Vivaldiのほんの触りだけをご紹介しました。 人とは違うブラウザーを使いたいという方、とにかく多機能・高機能なブラウザーが良いという方、新しいブラウザーを使ってみたいという方にお勧めできるブラウザーだと思います。